2008年9月18日木曜日

古都とミシュラン

昨日の朝日新聞の夕刊を見て、鳥肌が立ちました。
13面に掲載されていた記事。
目に飛び込んできたのはこんな見出し。
京料理「☆お断り」
先般東京版ガイドの出版で大きな話題を呼んだ
フランスの「ミシュラン」がひそかに京都で調査を進めているらしい。
しかし、そこは京都。
古都が培った文化の誇りは並大抵ではなかったようです。
「一見さんお断り」の文化を掲げる京都の食文化を
「世界標準」で評価されることにかうなりの抵抗感を示してるようで、
ガイドへの掲載申し入れに
「拒否」「保留」と言った回答を出す店が続出してるという内容の記事でした。
私はこの記事を読んで、なにやら誇らしいやら
感動するやら、本気でぶるっと鳥肌が立ちました。
経済のみならず文化までもがグローバル化が進む昨今。
地域の特色や、地方の文化、方言までもが消えようとしてる世の中で
独自の文化を守り続け、風潮に流されない
古都の姿勢に、改めて敬服しました。
今の日本の料理店で「ミシュラン」の☆が付けば喜ぶのは当然でしょう。
誇りにも思うだろうし、ついにわが店も世界の舞台で
認めてもらえるようになったと、嬉しい限りでしょう。
しかし、ミシュランの評価はあくまでも店の一角しか見ていない。
記事の中にもあるように、
京料理とは皿の上の料理のみにあらず。
打ち水された玄関、手入れの行き届いた庭など。
そういった文化を理解できる人間に評価されるならわかるが、
京文化を理解し得ない人間に評価されるのは
まるでお門違いの話になるのでしょう。
自己の文化に自信と誇りを持っているからこそ出せた答えではないでしょうか。
他に評価されなくとも、ほんとの価値を理解してくれる
お客様の中で勝負したいという、京文化の意地が感じられるような
今回の記事に、私は心から頭が下がりました。
P.S: どなたか京都でお勧めの湯豆腐屋さん、教えてください~!!
これぞ究極のこだわりですね。
クウォークもとことんこだわって行きます!!
お車のお手入れはクウォークで!!

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