2009年5月26日火曜日

司馬遼太郎 館。

先日、東大阪にある司馬遼太郎記念館に行ってまいりました。
司馬遼太郎の作品は、嫁さんに薦められて読んだ
「竜馬がゆく」のみです。
もともと、私は小説というものをあまり読みません。
どっちかというと、紀行文や随筆の方が好みです。
小説は数えるほどしか、読んだ事はないのですが
この「竜馬がゆく」は、別格でした、、。
中、高時代に勉強した歴史では、幕末って資料が
残ってるせいか、やたらと覚える事が多いですよね。
なので、どちらかと言えば苦手意識が強かったのですが
この小説を読んで、一気に幕末通になり、
そして坂本龍馬の大ファンになりました。
細かい史実を独特の話法でおもしろおかしく描いてあります。
私の歴史観、そして読書感をがらりと変えた作家の
記念館が目と鼻の先にあるので、一度は行ってみたいと
常々思ってたのですが、今回実現にいたりました。
東大阪の閑静な佇まいの中に凛として存在してます。
自宅をそのままに保存してあり、その横に安藤忠雄氏建築の
記念館があります。中に入るとすごい数の資料です。
すごい数の蔵書です。
その中で、子供たちに向けた作家本人のメッセージが展示してありました。
細かい内容については 記載することができませんが、
「僕は持っていなくて、君たちは持ってるもの。
それは未来です。歴史は人間の知恵がいっぱい詰まった宝庫です。
歴史から学んで、それを未来につなげていけるのは君たちしかいません」
といった内容のメッセージでした。
心を打たれました。
あまりに感動したので、多くは語れませんが
人間は学習できるのです。過去から得るものは本当に多くありますよね。
それを否定するのは、向上心に対する冒涜です。
歴史というと大げさになりますが、経験を積んだ人から吸収して
未来へとつなげる。僕たちの仕事でも同じですよね。
まさしく生き方です。まさしく温故知新です。
偉大な作家の言葉に、心を打たれた瞬間でした。

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