2008年12月4日木曜日

「その土曜日。7時58分」

昨日レイトショーで観てきました。
これはなかなかすごい映画と出会えたものだな~
と、感動です。
金に困り切羽詰った兄弟が実の両親の
経営する宝石店を強盗する計画を立てます。
当初の計画では、手伝いの年寄りが一人店番をしてるだけの
店内に、おもちゃの銃で脅かして商品と
店の売り上げを持って出てくるだけ、という
いたってシンプルな作戦で、
誰も死なないし、店の商品は保険がかけてあるから
実際に両親への被害額もなし、という
計画でした。
しかし、、、、、!!
という展開です。この兄弟を演じるのが
兄役のフィリップ・シーモア・ホフマンと
弟役はイーサン・ホークです。
二人ともうまいですねえ~。
不動産業界で出世して、金に困ろうはずもない彼が
なぜこんな犯罪を犯そうと思うまでに困窮してるのか、、
どうも麻薬に溺れてるようですが、
なぜ麻薬の力を借りてしまうのか、、
そこには彼の父親に対する思いが絡んできます。
イーサン・ホーク演じる弟は離婚して養育費に追われ
常に金に困っています。汚いアパートに住み
兄の妻と不倫をするような
だらしがなく、常に刹那に生きるような男の役を
イーサン・ホークがそれはもううまく演じますねえ!!
計画はこの弟のずさんで軽はずみな行動により
二人の手に負えないことになっていくのですが
これ以上はネタばらしになるので控えておきます。
監督はあの「12人の怒れる男」の
シドニー・ルメットです。
大好きな監督です!! 社会派というかなんと言うか
人間の情緒を丁寧に奥深く掘り下げて描いてくれます。
研ぎ澄まされた感覚を持つ監督と、技量だけでなく
人間の幅をも感じさせる二人の秀逸な役者で
この映画の格がぐんと上がってますね。
素晴らしい作品でした。
個人的には今年の一押しです!!
我々の仕事も同じですね!!
研ぎ澄まされた鋭い目を持ってどんな小さな磨き残しも
見逃さない磨き屋です!!スタッフ一同で
ガラスコーティングという「作品」を仕上げていきます!!
お車のお手入れはクウォークで!!

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